知って欲しい妊婦の海外旅行について+海外旅行保険のこと

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妊娠中の海外旅行を計画される妊婦さん、旅行の申し込みの際には妊娠が発覚していなかった妊婦さん。
妊娠した状態での海外旅行に対して保険加入は必要? 
そもそも保険に入れるの?

妊娠していてもしていなくても、海外へ行く場合には保険加入が必須なのはご承知だと思います。
保険加入の必要性については、当サイトのライターさんたちが詳しく書いてくださっています。
ぜひそちらもご覧ください。

海外へ行くときには保険の加入は必須です。
それを踏まえてのお話になります。

ただでさえ不安がいっぱいな妊娠期。
妊娠してるから旅行を控えている方も多いと思います。

妊娠しているから本当に旅行に行けるのか。
ましてや海外なんて無理でしょ。
そう思っている方。

その知識はどこから得ましたか?
「情報は武器」という言葉があるように、確実な情報で武装する必要があります(武装というと少し物々しすぎるかもしれませんが(汗))。
あいまいな情報や噂に踊らされてはいけません。

さて今回は妊婦さん対象のお話、海外旅行保険の妊婦さん版の説明とでも言いましょうか。
現役助産師のeryukiが本領発揮で詳しくお伝えしたいと思います。
妊娠期の旅行にはどんなリスクがあって、果たして旅行そのものに行くことは可能なのか。

今日はしっかりと情報を手に入れて欲しいと思います。

妊娠中の旅行について

旅行の予約の時点では、妊娠はしていなかったのに。
そんなケースもあるかもしれません。

妊娠しちゃったけど旅行はしたいよね。

妊娠中だけど行っちゃう?
考え方はそれぞれ。
妊娠していても自分の体調が良ければ、計画する人もいるかもしれません。

自分の体調だけ考えてればいい?
これからお母さんになります。
妊娠中はすでに母親です。

まず優先するべきはお腹の赤ちゃんです。
ここは絶対に忘れてはいけないところですね。

妊娠中の旅行。
いつなら行っていいの?と思われるかもしれません。

しかし残念ながら、「いつならOK」という明確な答えはありません。
すべては自己責任になってしまいます。

今回は海外旅行にポイントをおきますが、国内旅行も同じです。
ただ国内だと言葉も通じますし、知らない場所とはいえ同じ国内、勝手は分かりますよね。

いくら体調が良くてもお腹に赤ちゃんがいる状態です。
日本でいつも通りの生活をしていても、何が起こるかわかりません。
海外だから、旅行中だからといって、特別何かが起こるというわけでもありません。

でも『妊娠』って何が起こるかわからないんです。
誰も「何かが起こる」なんて思ってませんもんね。
でも「何があってもおかしくない」状態であることは知っていて欲しいです。

ここで『妊娠中』に起こり得ることについて

妊娠中に旅行を計画するに当たって、知っていて欲しいことを少しお話します。
妊娠中に起こって欲しくないけど、よくあることについてです。

まずよく聞く「安定期」とは。

妊娠5ヶ月(妊娠16週0日~)に入る時期のことを言います。
一般的にはこの頃に胎盤が完成し、流産のリスクが低くなります。
悩まされたつわりもこの頃から落ち着いてくると言われています(個人差があります)

ただ安定期に入ったから何をしてもOKというものではありません。
何も問題が起こらなくなったのでもありません。
ですが旅行を計画するのなら、この時期以降になります。

「切迫流産・切迫早産・流産・早産」
切迫・・・字のごとく差し迫ってくることを言います。
流産・早産の状態に迫っていること。
そのままにしておくと、流産・早産になってしまう状態のことを言います。

症状が強い場合は入院して安静や内服・点滴治療を行います。
実際に症状が進行してしまうと、流産や早産になります。

おっと、仕事モードになりそうなので本題に戻します 笑

本題:妊娠中に海外旅行保険に入れるか

答え
入れます 笑

唐突でしたね。

解説します。
妊婦さんであっても海外旅行保険に入ることができます。
ただここからが肝心です。

入れるんだけど、その補償は妊娠に起因するものは含まれません
ここ大事です。

いくつか保険会社の内容を確認したのですが、記述内容が分かりにくいかもと思ったので噛み砕いてお伝えします。

そもそも妊娠していると保険に入ることができないと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
妊娠していても保険に加入することはできます。

でも妊娠に起因するもの(出産・早産・流産に起因するもの)には対応されないということです。

お腹が痛くなった!
下腹が頻繁に痛む!
出血した!
という症状があってどうしても受診しなくてはいけなくなったとしても、それらの症状の原因が「妊娠」なのであれば、保険の対象外となり、受診費用は出ないということです。

だからといって、我慢していて良い症状ではありません。
その先を調べたところ、日本のように診察→超音波検査(エコー)ではないところもあるようです。
国や地域によってはその場ではなく、後日別の場所で超音波検査を受けるという流れのところもあるようなのです。

日本では妊娠中の検査といえば超音波検査が当たり前で必須なんですが、そうではないところも多いとのことです。
そこから入院や治療が必要となっても、「じゃ、いついつに来てね」と後日になるところもあるようで・・・。
日本は恵まれている!

保険会社によっては、妊娠22週未満(妊娠21週6日まで)の場合に限って、妊娠に関連した治療などの費用が補償の対象となる場合があるとの記述もありました。

妊娠22週未満に限って・・・
それ以降の妊娠期には補償がない・・・
ましてや出産に至ってしまっては・・・
自費なんですね・・・

想像しがたいのですが、それはそれは恐ろしい金額になると思われます。
出産費・入院費など1000万円を越えるケースもあるようです(中には1億円越えも!!!)

妊娠中の旅行

海外旅行を計画していたけど、出発間近になって妊娠発覚。
海外で結婚式を予定しているけど、その前に妊娠がわかった。
急な出張。
出産したらしばらく行けなくなるし、今のうちに。

いろんな理由があると思います。
どうしても取り消せない事情もあるかもしれません。

でも。
できればもう一度考えて欲しいです。

まわりに海外へ行ってもなんともなかった人がいるかもしれません。
でもあなたも大丈夫という保障はないのです。
もちろん何もないかもしれません。
でもそれは「たまたま」でしかありません。

それでもどうしてもキャンセルできない場合・・・
まずは必ず医師に相談をしてください。
本当は許可を得て欲しいところです。

残念ながらリスクを消し去る必殺技はないのですが、次のことに気をつけてもらえれば、少しだけ身体への負担を減らすことはできます。


機内では離着時の気圧の変化や酸素濃度の変化によって、頭痛やつわり症状が悪化することもあります。
妊娠中は血流が悪くなることも多いため、血栓やエコノミー症候群を発症しやすくなるとも言われています。

予防のためには、長時間同じ姿勢にならないようこまめに手足を動かすようにしてください。
水分をこまめに取ってください(炭酸飲料は避けて。ミネラルウォーターが望ましいです)
トイレも我慢せず行くようにしてくださいね。
そのときに腰もしっかり伸ばすようにしてください。

とにかく機内で何か起こっても、飛行機はすぐに着陸はできません。
「この中にお医者様か看護師さんはおられませんか」のアナウンスがあっても、乗り合わせているかなんてわかりません。
(私はこのアナウンスを聞いたことがありません。そして聞こえても名乗りを上げるのは、とても勇気がいると思います)

滞在中は無理なスケジュールは避けて、ゆったり過ごしてください。
人ごみも避けて欲しいな。
生もの、飲み水にも注意してください。
あ、あと重いものもあまり持たないでね。
お土産の買い過ぎに注意して 笑

あぁ、母親目線 笑

余談ですが国内線は36週以降、国際線では35週以降になると条件付きでの搭乗になります。
国内線・国際線ともに、その週数以降の搭乗の際には医師の診断書が必要になります。
これはこの週数以降は出産のリスクが高まるからです。

また、妊娠39週以降は医師の同伴が条件になります。
多胎妊娠の場合はさらに対応が違いますので、必ず事前に確認してくださいね。
里帰り出産などで飛行機を利用する場合は、時期を考えて移動してください。

朗報

今、日本の海外旅行保険には妊娠22週以降の補償があるものは見つかりませんでした。
ただこれが、海外の保険会社となると話は別です。

私は外国語ができないのでそこまで調べられなかったのですが、海外の保険会社には妊娠22週以降も補償してくれる保険があるようです。
すべてがその国の言葉での表記になるので、具体的な補償については調べられませんでした。
中途半端ですみません。

妊娠していても保険には入ることができます。
ただ妊娠が原因で起こったことに対しての補償は受けられないけど、一般的な補償は今まで同様受けられます。
一番受けたいものは受けられないということになりますが・・・。

今一度考えなくてはいけないこと

つわりは落ち着きましたか?
心配なく楽しめますか?
美味しくご飯は食べられますか?
その旅行はどうしても今、行かなくてはいけませんか?

楽しむなとか、絶対行かないほうがいいとか、そんなことを言うつもりはありません。
でもやっぱりもう一度考えて欲しいのです。

どうしてもキャンセルできない理由があるのなら、細心の注意をはらって行って欲しいです。
何もなく、楽しんで無事に帰ってくることが第一です。

あの子が大丈夫だったから、何もなく帰って来た人がいっぱいいるから、が今回も当てはまるとは限りません。
何もなく帰って来た人たちばかりではなく、実際に「何か」が起こってしまった人たちもたくさんいるということを知ってください。

今も病院で働き、毎日入院している妊婦さんと関わっている私だから言えます。
「絶対」はありません。

妊娠期の海外旅行、正直言って私はお勧めしません。

お母さんは「痛い」も「しんどい」も「気持ちが悪い」も言葉や行動で示すことができます。
でもお腹の中の赤ちゃんは、その気持ちを見せてはくれません。
赤ちゃんを守るのはお母さんです。

妊娠の最終目標は、赤ちゃんもお母さんも元気に出産を終えること。
これに尽きます。
これしかありません。

すべては自己責任です。
取り返しのつかないことが起こったとしても、自己責任でしかありません。

それでも出かけるのなら・・・

どうか何もなく無事に帰ってきてください。
元気に出産を迎えてください。
その旅行が楽しいものになりますように。

行ってらっしゃい!!

 

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