どうも。すいません。リョウタです。
みなさん、健康保険について考えたことありますか?
健康保険とはいわゆる公的な保険です。
この保険のおかげで多くの場合、病院での診察や検査、投薬治療を実際費用の3割を支払うことで受けることができています。
健康保険のおかげで、比較的気軽に病院に行くことができているのではないでしょうか?
日本では一部の治療行為を除いて当たり前のように使えているのであまり考えることはないと思います。
視点を広げてみましょう。
この保険、海外では使えるのでしょうか?
意外とこの事実は知らない人が多いと思います。
私自身も実際に身をもって経験するまで全く知りませんでしたし、考えもしませんでした。
とりあえず、海外旅行保険に入っておけば大丈夫でしょう!
と思っていました。
確かに海外旅行保険はめちゃくちゃ大切です。
入らずに海外に行くなんて今では怖くてできません。
でもそれだけじゃないんです。
日本の健康保険について知らないことで、数百万円損することも。
実際に使う機会はほとんどないと思いますし、無いことを願っています。
それでも知識を持っているのと持ってないのとでは、いざという時に差が出てきてしまうんです。
私は半年ほど前にこのいざという場面に直面してしまいました。
今でも正しい知識がなかったらと思うとぞっとします。
情報って本当に大事ですね。
情報のおかげで、何とか今も日本で生活ができています!
まさか、海外でこんなことになろうとは全く思っていませんでした。
みなさんもいざということが絶対に起きない保証はありません。(もちろん起きないことを願っていますが!)
今日は私が日本からはるか離れた国、そうアナ雪の舞台となった場所で経験したことをもとに、みなさんが損をしないような話をします。
正しい知識をもってより安心でお得な海外旅行にいきましょう。
コンテンツ
海外旅行で健康保険(公的保険)は使えるの?
今回のメインテーマです。
結論を言うと
使えます!
ただし、いくつか条件があって日本と同じように使えるわけではありません。
健康保険を使う手順も日本とは全く違うんです。
窓口で保険証を出せばOKっという訳にはいきません。
この辺りは当然ですね。
そもそも保険証は日本語で書かれていますから。
じゃあどうやって使うんだ!
どういう時に使えるんだ!
という声が聞こえてきそうなので、順を追って話していきます。
せっかくなのでアナ雪の舞台や私の起きた嘘のような本当の話を交えながら。
保険の話のちょっとその前に
リョウタ、北の大地に降り立つ
アナ雪の舞台がどことかみなさんご存じですか?
日本からはるか離れた北国
ノルウェー
にその舞台はあるんです。
いわゆる北欧の国ですね。
実は私、今までにノルウェーとアイスランド以外の北欧の国々には行ったことあったんです。
ノルウェー以外の北欧の国々というと
フィンランド・スウェーデン・デンマーク
です。
どこもとてもいい国です!
せっかくだからスカンジナビア半島制覇しようぜ!
というノリでノルウェーに行くこととなりました。
海外旅行保険にもばっちり契約をして、さぁ一路ノルウェーに!
っということでフィンランド経由でノルウェーの首都オスロに降り立ちました。

相変わらず北欧の国特有のオシャレさに心奪われ、テンションは最高潮!
このオスロにもアナ雪のモデルとなったものが。
その一つが
アレンデール城!

そして、もうひとつが
エルサが魔法で作り上げた氷の城

です!
ディズニー映画のモデルとなった建物を見るのは今回が初めてだったのですが、映画の中で見たものが目の前にあってまるで自分がディズニー映画の中に入ったような感覚になりました。
素敵な勘違いなんですけどね(笑)
旅の時ぐらい素敵な勘違いをたくさんして、妄想の世界に入ってしまいましょうよ!
オスロ、本当に素敵な街でした。
そしてまだこの時は後に起きることとなる緊急事態のことを知る由もありませんでした。
ノルウェーを満喫
オスロ市内の観光をひとしきり楽しんだ後、電車と船でのフィヨルド観光。
オスロから電車に乗り、山間を駆け抜け、フィヨルド観光でお世話になる船の停泊地へ。
そして出航。
船がフィヨルドをゆっくりと進んでいきます。
ノルウェーの旅のハイライトともいえるフィヨルドです。
さすが世界遺産とうならせるほどの絶景!
一見の価値ありなので、是非とも旅の行き先候補の一つに加えてください。
フィヨルドの中に点々と小さな集落があるんです。
この集落にも同じ人間が住んでるんだなぁ
同じ人間でも全く違う環境で全く違う生活をしている人もいるんだなぁ
っと改めて世界の広さを感じました。
こうした気付きや考えさせられることが旅の醍醐味だったりするんですよね。
あっという間のフィヨルド観光でした。
船を降りると再度電車に乗り、最終目的地であるベルゲンへ。
このベルゲンで、物語は急変することとなるのです。
アナ雪の舞台、それがベルゲン
そうなんです。
このベルゲンという町がアナ雪の街のモデルになったのです。
アレンデールの城下町的なあそこです。
アナが
生まれ~ては~じめぇ~て~♪
って歌うところです(笑)
この町にある建物がめちゃくちゃかわいいんです!

さぁ、観光の詳しい情報はガイドブックを見てもらうこととして、いよいよ物語が動き出します。
いったい私の身に何が起きたのか。
異国での病院生活と立ちはだかるお金という現実
突然スタートした異国での生活。
最初のうちは、日々生きることで精いっぱい。
食事はどうするの?
めっちゃ頭痛いんだけど?
っていうか日本帰りたいんだけど?
まずは食事問題
日本人はお米が命。
ただ、ノルウェーにおいしい白米やみそ汁があるわけもなく(涙)
最初のうちはフルーツオンリーの生活でした。
食欲もなかったですし。
あまりにフルーツばかり食べてたので、
お前ほんとにフルーツ好きやな!
っと看護師様にいじられる始末(笑)
私がいた病院は食堂に行って食事をとるシステムだったんです。
段々とパン食や食事システムにも慣れ、中盤以降はおいしそうにサンドイッチ食べるリョウタ。
人間慣れてしまえばどうってことありません(笑)。
次に頭痛問題。
これは割と簡単でした。
巡回に来てくれた看護師さんに一言。
I have headahe.
これだけでOKです。
看護師様によりモルヒネ投入!
この時リョウタはモルヒネ漬けでした。
今考えると少し恐ろしい。
最後に帰国問題。
しばらくは帰国は無理とのこと。
まぁ仕方ないなと私も妻さんも諦めました。
この時初めて祖国というものを考えました。
やっぱり日本が恋しい!
病院生活にも幾分か慣れてきたある日。
私はふと思いました。
これってめちゃくちゃお金かかってるんじゃない?
それまで余裕がなくてお金の心配をしていませんでしたが、当然手術をして入院しているんですから多額のお金が必要です。
この問題に気付いた瞬間青ざめました、、
ここからリョウタはお金の壁をどう突破していったのでしょうか。
海外旅行保険の会社とのやり取り
入院生活が始まり、1週間もしないくらい頃だったと思います。
日本から母様と妹様が救援に来てくれました。
保険会社の情報を携えて。
私の契約していた海外旅行保険には通訳人が含まれていたので、お金に関しては通訳人を通じて病院側と話し合ったり、保険会社の担当者と話し合ったり具体的に支払いのやり取りが始まりました。
私が加入していた海外旅行保険では保証金額上限が1000万円。
んー諸々含めると足りなさそう(汗)
クレジットカード付帯の保険もあるからそれを使えば何とか足りるかな。
っという感じでした。
この時クレジットカード付帯の保険がかなり心の支えになりました。
もしもの時に海外旅行保険が付いたクレジットカードは持っておいたほうが安心です!
入院生活も2週間となった頃、保険会社から帰国方法が提案されました。
その方法とは
①病院から救急車で最寄りの空港まで
⓶空港から飛行機をチャーターしてフランスはパリまで
③チャーター機が降りる空港は小さな空港なのでそこからフランスの救急車でパリの国際空港まで
④パリからエールフランスのビジネスクラスで関西国際空港まで
⑤関西国際空港から地元の病院まで民間の救急車
壮大なプロジェクトです。
今考えてもすごい計画です。
当然お金もすごいです。
金額を聞いてぎょっとしましたが、悩んでいる場合ではありません。
保険会社曰く、この機を逃すと次帰国できるチャンスが訪れるのがいつかわからないとのこと。
仕方なくこの計画で帰国することとなりました。
さぁ帰国も決まり、やってきました病院への支払いです。
健康保険を使うための方法
ひとまず自己負担。治療費の立て替えを
お待たせしました。本日のメインディッシュです。
まず保険会社から提案された支払い方法は2つ。
その2つというのは
①すべて保険会社負担(いわゆるキャッシュレスというのがこの方法)
⓶いったんこちらで負担をして後日保険会社に請求(いわゆる立て替え)
です。
私は
海外でも健康保険が使える
という情報をもとに、⓶を選択しました!
実際に保険会社の担当者さんからのアドバイスもあっての選択であったわけですが。
このケースでキャッシュレスを選択する方も多いと思います。
正直そのほうが楽です。
健康保険の申請はこの後にも話しますが、結構大変です。
しかしここで注意。
健康保険の適用条件として
治療費等を自己負担していること
というものがあります。
結論から言うと、キャッシュレスの場合自己負担額は0になります。
ということはキャッシュレスを選択した場合、健康保険の適用外となってしまうのです。
ここは意外と盲点ですね。
楽な方法としてキャッシュレスは非常に魅力だと思います。
契約している海外旅行保険ですべて補えそうな場合はキャッシュレスも選択肢の一つをして問題はありません。
問題は私のように補償金の上限金額が決まっているかつ上限金額があまり高くない場合です。
その場合、いったん立て替えることで自己負担をし、健康保険を使うことで治療費を圧縮いくらか圧縮し、海外旅行保険の上限金額で収まるようにすることで実質的な自己負担を限りなく0にすることが可能になります。
例を挙げてもっと具体的にすると
手術・入院費=800万円
救援者費用(日本から救援に来てくれた人の宿泊費や航空券等の移動費)=50万円
入院中の同伴者宿泊費・帰国日=15万円
本人の帰国日=150万円
と想定すると(あくまで想定ですが、実際大体こんな感じでした。)
合計で1015万円となります。
クレジットカード付帯の保険があれば何とかなりそうな額ですが付帯の保険がどこまで適用されるか不確定ですし、契約していた海外旅行保険では到底足りません。
これに健康保険を使うと
手術・入院費=800万円×30%=240万円(日本と同じように3割負担になった場合ですがノルウェーでの医療行為は日本と近いのかほぼ3割負担となりました。)
となるので、
1015万円→455万円
となります。
これでかなり余裕ができますよね。
もちろん私も今挙げた例とほぼ同じ状況になりました。
そのおかげで、日本に帰ったきた後の治療費も海外旅行保険で補償してもらえることに。
キャッシュレスを選択していたら補償はしてもらえなかった部分です。
この部分をまとめると
◎海外旅行保険の補償金額に上限がないor上限金額が高額で全てまかなえそうだ
→キャッシュレス選択で楽をしよう!
◎海外旅行保険の補償金額上限が心もとないor海外旅行保険にそもそも加入していない
→ひとまず自己負担をして、健康保険(公的保険)で圧縮した金額を保険会社に請求or自己負担
ということです。
ここまでお判りいただけましたでしょうか?
立て替えるといってもそんなお金はないんですが?
私もそうでした。
この部分が一番の壁になると思います。
私の場合は帰国後に病院宛に治療費を送金するという方法をとりました。
この辺りは保険会社さんが話を付けてくれましたので、こうしたことからもやはり海外旅行保険は必須です。
とはいえ、戻ってくるとはいえ多額の現金を準備するのは難しいです。
健康保険や海外旅行保険で戻ってくるのはほぼ確実だったので、私は両親に借りたり、定期預金を崩したりしてなんとかお金を作りました。
この部分は本当に人によると思います。
立て替えが厳しいという人は、補償金額が十分な海外旅行保険に入り、キャッシュレスを選択することで避けることができます。
あくまで海外旅行保険で補えない場合の健康保険(公的保険)と考えてもらったほうがいいと思います。
借金って結構大変です。
返せる見込みがあっても、親であっても気分の良いものではないですからね。
なので私は、少し前にイタリアに行った後輩には補償金額が高い海外旅行保険を勧めました。
クレジットカード付帯の海外旅行保険も一緒に紹介したことは言うまでもありません!
健康保険(公的保険)を利用するのに必要なこと
最初のほうにお話しした通り、窓口で保険証を見せても全く意味がありません。
保険証の代わりに健康保険を使うために必要な書類があるのです。
この書類を現地で診察等を受けた病院の先生に記入してもらう必要があるのです。
書類の入手については誤った情報を伝えるといけないので、一度ご自身の会社の担当者さんか役所の担当者さんに聞いてもらったほうがいいと思います。
いずれにしても、事前に書類を用意しておけば現地で書いてもらえるので楽ができます。
日本に帰ってきたから書類を現地に送って返送を待っているととても時間がかかるので。
私は書類を持っていなかったので書類のやり取りで1か月以上かかりました。
海外に行くときの荷物の一つに加えることをおすすめします。
書類さえ揃えてしまえば、あとはご自身の会社の担当者さんや市役所の担当者さんに提出をするだけです。
医療費の審査をする外部機関があるそうで、その期間が現地で受けた医療行為を審査し、日本で保険認可が下りているものと同等の医療行為に対して7割の金額が保証されることとなります。
一度自身の健康保険を担当している部署に確認を
海外渡航前に一度確認することをおススメします!
海外で健康保険が使えることは紛れもない事実です。
実際に私が使えましたからね。
ただ、細かいところはここ違う可能性もあるので、より詳しく確認することでもっと強い情報で武装しましょう!
いざという時に助けてくれるのが情報です。
正しい情報を手に入れて、安心でお得な海外旅行を実現させてほしいなと思います。
その情報入手のきっかけになればと思い私の実体験を今回披露させてもらいました。
自分だったらと置き換えて考えてもらえるとめっちゃくちゃうれしいです!

まとめ
海外でも健康保険が適用されることはお分かりいただけましたでしょうか?
ただ日本と同じように使えるわけではなく、実質の負担金額もその国や地域の医療行為によって変わってくるので不安定な部分があるのは否めません。
しかしながら、知っているのとそうでないのとでは結果として損をしてしまうこともあり得るのでこれを機に一度考えてもらえればと思います。
不安定ではあるものの、今回紹介した
海外での医療費のうち健康保険で補償される金額=海外療養費
以外にも
海外での医療費が高額となった場合の高額医療費
としての補償があったりと、私の場合はかなりの金額が健康保険で戻ってきました。
うまみがあるのも事実です!
いずれにせよ、海外で何か起きたときの海外旅行保険やクレジット付帯の保険は大きな力となるので、健康保険が使える云々に関係なく海外に行くときの保険は必須です!
最悪のケースを想定しての保険選びをしてほしいなと思います。
なお、余談ですが私が発症したクモ膜下出血ですが、遺伝的な要素もあるそうです。
心当たりのある方は一度検査してみることでより安心して旅を楽しむこともできると思います。
いつ訪れるかわからない旅の非常事態に備えて、楽しい旅ライフを満喫していきましょう!
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